前回の記事に続いて探検者ロックというデッキについて。
このデッキにおけるフィニッシャーと呼べる生物は以下の四種。
《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》、《錯乱した隠遁者/Deranged Hermit(ULG)》、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》、《漁る軟泥/Scavenging Ooze(CMD)》。

まず《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》について。
《老練の探険者/Veteran Explorer(WTH)》が仕事をしたあとにプレイするクリーチャーとしてはおそらく最上の選択肢です。
なぜ最上か。
《老練の探険者/Veteran Explorer(WTH)》によって相手側の土地が伸びたことにより相手は手札の中でもっとも強く、なおかつ重いカードを展開してくることが予想されます。
現在レガシー環境で使われる重いカードの代表格といえばプレインズウォーカーでしょう。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》。
《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》が最上である理由、それがこれらのプレインズウォーカーに対する耐性にあります。
ジェイスだろうとエルズペスだろうとリリアナだろうと、あらかじめ場が平たくなっていれば《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》は一撃でそれらのプレインズウォーカーを処理することが可能です。

《錯乱した隠遁者/Deranged Hermit(ULG)》は緑頂点から導ける《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》。これ以外の緑頂点から導けるフィニッシャーの選択肢もいくつかありますが、盤面に対するインパクトでこのクリーチャーを超える緑の5マナ域はいないでしょう。
《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》もそうですが、このデッキは相手にもマナを与えある程度行動の自由を許してしまうタイプのコントロールデッキである以上、盤面をごまかせるというのは重要なファクターです。

《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》は言わずもがなの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》対策。ウィル、デイズを構えていることが見えている相手に対して叩きつける行動としては満点であり、なおかつZooのようなアグロデッキに対しても除去されない壁として頼りになります。
ただ、こいつは緑頂点で導いてくるより素引きできた時の方が強いので、メインにもう一枚増やしたい気もします。

《漁る軟泥/Scavenging Ooze(CMD)》。こいつはすごいですよ。墓地対策兼、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》、《土を食うもの/Terravore(ODY)》対策兼、バーン対策兼フィニッシャーというスーパーマルチプレイヤー。なによりマナがアホほど伸びる上に墓地にクリーチャーをコンスタントに置いていくこのデッキにおいてこの超《灰色熊/Grizzly Bears(4ED)》は2ターンもかからず《甲鱗のワーム/Scaled Wurm(5ED)》のサイズを超えるでしょう。当然その頃にはライフは安全域に。なんでライフゲインできちゃうんでしょうね。
リアニメイト相手に《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur(NPH)》を出されて21枚ほどドローされながらこいつが延々墓地を消して行って単騎で殴り勝ったこともあります。
ちょうすげえ。

そんな感じで。

コメント

しもべの一人、H
2012年3月11日9:16

こんにちは
この度、DNを始めました、Rock使いです。
前回、今回の日記とも楽しく読ませていただきました。
私自身も使用しているのですが、日本ではNicFitを使用され、研究される方が少ないので、こういった考察・紹介文はとても参考になりました。

DNリンクさせていただきましたので、よろしくお願いします。

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